Q. 私たちの想いがユーザに伝わらないのですがどうしたらいいですか?
https://scrapbox.io/files/621391c51ff8ba001d6d6fea.png
もやもやの詳細
私は環境や食について、細部にまでこだわりお店作りをして、その思いをウェブサイトに掲載したり、SNSで発信しています。常連さんや一部のお客さんは私達の想いや、お店のコンセプトを理解しリスペクトしてくれますが、 Instagram からやってくる大半のお客さんはただ写真を撮りに来ているように見えます。
いわゆる、「映え目的」です。
来ていただけることはありがたいのですが、写真を取り続ける状態では他のお客さんにも迷惑がかかり、表層だけが消費されてしまっているような虚しさが残ります。
新規の方が私達のお店を通じて、食や環境への理解のきっかけになってくれることはもちろんあると思いますが、こういった状況でどのような情報発信をしていくといいのでしょうか?
「広く伝わること」と「深く伝わる」ことは同居させることは可能でしょうか。
回答
情報発信の「ズレ」について、「誤配」「誤読」「誤拡散」の 3 段階に分けて考えてみましょう。
誤配
情報が間違った対象に届いてしまうこと
私達が情報を届ける相手を間違えていることが原因で起こる
誤読 (コンテンツが難解)
情報が正しい相手に届いているが、難しすぎて理解されないこと
私達の届け方が下手で相手にとって難しすぎることが原因で起こる
誤読 (相手のリテラシ不足)
情報が正しい相手に届いているが、間違って読まれること
相手の知識不足でこちらの意図していることが正しく伝わらない
誤拡散
誤読や誤配された情報がさらに SNS で拡散され間違った状態で広まること
炎上とも呼べる、なかなか個人では対処が難しい状態
誤配への対処
1. ターゲットを整理し直そう
まず情報を一番届けたいと思っている人は誰なのか?を改めて考えてみましょう。情報がその人達に届いているかを知ることはなかなか難しいですが、アクセス解析や SNS、実際に来店するお客さんなどを確認しながら、正しい角度で情報発信ができているかを定期的に見直すことをオススメします。
2. はたして情報が間違って届くのは悪いことか考えてみよう
そもそも情報が間違って届くことは悪いことなのでしょうか?そこから生まれるきっかけやチャンスがあるかも知れません。意図しない方々に情報が届いている場合、なぜその人届いているのか?どこがよかったのか、を検証することもオススメです。
大切なのはやりっぱなし・発信しっぱなしにせず、リアクションを分析すること。想像ではなく、数字や事実から分析できるとよさそうです。
参考事例
OGAWA COFFEE LABORATORY
下北沢にあるコーヒー屋さんのウェブサイト。サイト全体がステートメントのようになっていて「普通のコーヒー屋」とは違うぞ、という宣言を強く打ち出しています。「誤配を防ぐ、というか、想いを届ける。という点に特化したウェブサイト」といえるでしょう。
https://scrapbox.io/files/621d5e152e5d9200226fd8ba.png
COFFEE MAMEYA
(この項目は書きかけです)
誤読への対処
コンテンツが難解
私達が発信する情報が難解すぎて、正しく理解されていないとしたらそれは残念なことですが、ある意味チャンスでもあります。伝え方を工夫すれば、正しく届く可能性がありしかも私達が工夫すればできることです。
Instagram や Twitter などの SNS では数秒で理解できるものが拡散しやすい仕組みになっていて、すぐに理解できるものが求められます。
逆に Twitter などで小難しいことをただ発信してもスルーされるだけでしょう。意図的に読みたくなる仕掛け、ユーモア、タイミングなどを工夫する必要がありそうです。
バズるもの、プレスリリースに載せやすいものは広く伝わる = すぐに理解できる
一方、深いものは伝わりにくい = すぐに理解することが難しい
というトレードオフの関係がありそうです。一方で、難しい物事にもかかわらず大変広く伝わっているコンテンツの例もあります。
人新世の資本論
クリストファー・ノーラン
蔦屋書店のものづくり
世の中にインパクトを与えたもののコアな部分はなんなのか?といったことをここから考えていきたいですが、現在思案中です。
ユーザ側のリテラシ不足
(展覧会・本など) 情報がハイコンテクストすぎてついていけない
勉強しよう!でいいのかな。。。
理解できなくてもいいよね
ついていこうとする耐久力は大事
参考: 耐久力をつけるおすすめ本
人に聞こう!
参考事例
平成美術:
No.:
誤拡散への対処
対策として
「SNSのような早い情報との向き合い方」
「立ち止まって考えよう」
参考事例
塩田千春展:
ルール展:
COFFEE HOUSE NISHIYA:
キーワード
タグ